九月くぐわつ)” の例文
常飛脚じやうひきやくなつ三月さんぐわつより九月くぐわつまで)の十日とをか——滿八日まんやうかふゆ十月じふぐわつより二月にぐわつまで)の十二日じふににち——滿十日まんとをかべつとして、はやはう一日いちにち二十五里にじふごり家業かげふだとふ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
九月くぐわつ二十日はつか前後ぜんごに、からりとさわやかにほのあたゝかに晴上はれあがつたあさおな方角はうがくからおな方角はうがくへ、紅舷こうげん銀翼ぎんよくちひさなふねあやつりつゝ、碧瑠璃へきるりそらをきら/\きら/\と幾千萬艘いくせんまんそう
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一昨年いつさくねんあき九月くぐわつ——わたし不心得ふこゝろえで、日記につきふものをしたゝめたことがないので幾日いくかだかおぼえてないが——彼岸前ひがんまへだつただけはたしかだから、十五日じふごにちから二十日頃はつかごろまでのことである。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かぜ模樣もやうは……まあどうだらうと、此弱蟲このよわむし悄々しを/\と、少々せう/\ぐらつく欄干らんかんりかゝると、島田しまだがすつとつて……九月くぐわつ初旬しよじゆんでまだ浴衣ゆかただつた、そでむで、しろうみうへへさしのべた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
九月くぐわつ
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
九月くぐわつ
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
九月くぐわつ
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)