“みた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミタ
語句割合
32.3%
三田19.5%
15.0%
見度9.0%
見立8.3%
滿4.5%
診立2.3%
三度1.5%
御田1.5%
1.5%
0.8%
0.8%
美田0.8%
蜜垂0.8%
0.8%
鑒給0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また彼は水素をみたした石鹸玉が、蒼ざめた人と街とを昇天させながら、その空気のなかへパッと七彩に浮かび上がる瞬間を想像した。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
今あの通り酒井さかいの人数が三田みたの薩州屋敷を焼払やきはらって居るが、れが何でもない事で天下奉平たいへい、安全の世の中になるまいものでもない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一般の英国人はそれ等の点に仏蘭西フランス人程の興味を持つて居ないらしく、一嗜欲しよくみたせばると云つた風に食事の時間迄が何となくせはしげだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
むしろ出来るけ隠して置こうとしていた。自分でも忘れようと努めていた。それが、今日はどうしたはずみか、ふと話して見度みたくなった。
二癈人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたくし内心ないしん不服ふふくでたまりませんでしたが、もともと良人おっと見立みたててくれたうまではあるし、とうとう『若月わかつき』とぶことになってしまいました。
足音がまた廊下に響いて、女が飯櫃めしびつを持つて來た頃は、小池もお光も、むさぼつた肉と野菜とに空腹を滿みたして、ぐんにやりとしてゐた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
生命に別条はないが、不具かたわにはなるだろうとの診立みたてで、かえって土地の人が安心しました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかしカーライルはみずから倫敦に住んでいるとは思わなかったのである。彼は田舎いなかに閑居して都の中央にある大伽藍だいがらんはるかに眺めたつもりであった。余は三度みたび首を出した。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御料の地も、遠国の御田みたはもとよりのこと、山科やましなとか岩倉あたりの近くの御田や御林まで、野武士や乱逆の郷士らに荒されて、一粒の供御くごも上がっては来なかった。へいを正す大名が国々にない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其傍になまぐさき血のほとばしりかゝれる痕をみたりと言へば、水にて殺せしにあらで、石に撃つけてのちに水にいれたりとおぼえたり。
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
「あの空をみたしてゆく影は地球のどの辺の影になるかしら。あすこの雲へゆかないかぎり今日ももう日は見られない」
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
障子しょうじは破れたきり張ろうとはせず、たたみはらわたが出たまゝ、かべくずれたまゝ、すすほこりとあらゆる不潔ふけつみたされた家の内は、言語道断の汚なさであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
美田みたの源次が堀川ほりかはの功名にうつゝかして赤樫あかがしの木太刀を振り舞はせし十二三の昔より、空肱からひぢでて長劒の輕きをかこつ二十三年の春の今日けふまで、世に畏ろしきものを見ず、出入いでいる息をのぞきては
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
今川焼の隣は手品の種明たねあかし、行灯あんどんの中がぐるぐる廻るのは走馬灯まわりあんどで、虫売の屋台の赤い行灯にも鈴虫、松虫、くつわ虫の絵が描かれ、虫売りの隣の蜜垂みたらし屋では蜜を掛けた祇園ぎおんだんごを売っており
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
君も就いて出家すべしと勧めたのでしからば還ろうと言うと、竜女彼に八餅金へいきんを与え、これは竜金なり、君の父母眷属けんぞくみたす、終身用いて尽きじと言い眼を閉じしめて神変もて本国に送り届けた
隠微かくれたるに鑒給みたまう神様よ。どうぞどうぞ聖名みなあがめさせ給え。み休徴しるしを地上にあらわし給え…………
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)