“不潔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふけつ81.0%
きたな9.5%
きたない9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清淨しやうじやうみづでもければ、不潔ふけつみづでもい、でもちやでもいのである。不潔ふけつみづでなかつたのは、りよがためには勿怪もつけさいはひであつた。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
この曲物まげものは塩見の甘酒あまざけ、竹の皮へ包んだのが踏切のけわい団子だんごといってうちこそ不潔きたないけれども大磯第一の名物だ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
まあ其辺そこら塵埃ごみの無さゝうなところへ坐つて呉れ、油虫が這つて行くから用心しな、野郎ばかりの家は不潔きたないのが粧飾みえだから仕方が無い、おれおまへのやうな好い嚊でも持つたら清潔きれいに為やうよ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)