“ていとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テイトウ
語句割合
抵当55.0%
低頭20.0%
剃刀5.0%
定陶5.0%
艇頭5.0%
丁東5.0%
釘頭5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村の旧家の某が賭博にけて所有地一切勧業銀行の抵当ていとうに入れたの、小農の某々が宅地たくちまでなくしたの、と云う噂をよく聞いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
卷上まきあぐれば二疊臺にでふだい雲間縁うんけんべりたゝみの上に天一坊威儀ゐぎたゞして着座ちやくざなし大膳が名前を披露に及べば天一坊は言葉ことばすくなにいづれも神妙とばかり大樣の一聲ひとこゑに皆々低頭ていとう平身誰一人おもてを上て顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
万乗の君主金冠をおとし、剃刀ていとうの冷光翠髪すいはつぐ。悲痛何ぞえんや。呉王ごおうの教授揚応能ようおうのうは、臣が名度牒どちょうに応ず、願わくは祝髪してしたがいまつらんともうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すうか、数か。紅篋こうきょう度牒どちょう袈裟けさ剃刀ていとうああ又何ぞ奇なるや。道士の霊夢、御溝ぎょこう片舟へんしゅうああ又何ぞ奇なるや。われかつ明史みんしを読みて、その奇に驚き、建文帝と共に所謂いわゆるすうなりの語を発せんと欲す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
呂布は、散々に罵り吠えていたが、結局、そこで立ち往生していれば、曹軍に包囲されるのを待っているようなものである。ぜひなく定陶ていとう(山東省・定陶)をさしてひとまず落ちて行った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂布は、ひとまず定陶ていとうまで落ちてみたが、そこにも止ることができないで
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
端艇たんていたちま艇頭ていとうみぎてんじて、十二の「オール」のなみおとともに、本艦ほんかんしてのやうにすゝんだ。
此時このときしづかに艇頭ていとうめぐらして此方こなたちかづいてたが、あゝ、その光譽ほまれある觀外塔上くわんぐわいたふじやうよ※ いろくろい、筋骨きんこつたくましい、三十餘名よめい慓悍へうかん無双ぶさうなる水兵すいへいうしろしたがへて、雄風ゆうふう凛々りん/\たる櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ
あの女がったのだ、あの女が、泊り合わせた美僧と美女の情合いをねたんで、美僧がかけて置いた釘頭ていとうたからを、そっと奪って隠したればこそ、二人は命を失った
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)