“抵当”のいろいろな読み方と例文
旧字:抵當
読み方割合
かた76.1%
ていとう23.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まとまりかけた縁談も滅茶滅茶、そのうわさを聞くと大川原五左衛門は、早速貸金の抵当かたにお関をよこせと乗込んで来る始末だったのです。
こんどは何かまとまったようがあるとかで、守口もりぐちの双葉屋という遊女屋から、お仙のからだを抵当かたに、百両ほど借りてしまった。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鬱勃うつぼつたる事業慾を押えることが出来ず、彼は山林の一部を抵当ていとうにして信用会社から資本の融通ゆうずうを受け、糞尿汲取事業ふんにょうくみとりじぎょうを開始した。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
村の旧家の某が賭博にけて所有地一切勧業銀行の抵当ていとうに入れたの、小農の某々が宅地たくちまでなくしたの、と云う噂をよく聞いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)