“づか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
36.1%
13.1%
9.8%
8.2%
4.9%
4.9%
4.9%
3.3%
使3.3%
3.3%
3.3%
1.6%
疲労1.6%
目遣1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人はようやく持前の言葉づかいと特色とを、発揮し出した。津田は挨拶あいさつに困った。黙って少し様子を見るよりほかに仕方がないと思った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
請取うけとりやが古郷こきやうへ急ぎけるかくて山路に掛り小松原を急ぐ程に身には荒布の如き半纏をまとひし雲助二人一里づかの邊より諸共に出て前後より傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
えびざやの脇差が出る。柳鞘やなぎざやの大小が取り出される。さめづかのよろいどおし、あずき塗りの野太刀、白鞘、巻絵鞘、見ていると幾腰出るかわかりません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
婆奴等ばゝめらかまあななんてつけが、えゝから汝等わツらだまつててろ、なんてそれからおれぐうつとあたまふんづかめえて、背中せなかこすつたな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ひょろひょろころげかけるところを無手むずと私のえりをひっつかまえて、まるでさいかわらの子供が鬼にふんづかまえられて行くような具合に、柵外へつかみ出されてしまった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
仙「其の畜生にちげえねえ、ふンづかめえれば宜かった、いめえましい事をしたな、ヤイ、丈助という奴は何処に居るか分らねえか、云えよ此の百姓、云わねえかよ」
私、あなたがつまらないとお思ひになる贈り物に、時間と勞力を無駄づかひしたくありません。
「西の丸づかえか。北の丸仕えか」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして不用な荷物は今夜のうちにみんな倉地さんの下宿に送り返してしまって、わたしと愛子のふだん使づかいの着物と道具とを持って、すぐここに引っ越して来るように愛子にいいつけてください。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
唯さへおもしろからぬ此頃余計な魔がさして下らぬ心づかひを、馬鹿〻〻しき清吉めが挙動ふるまひのために為ねばならぬ苦〻しさに益〻心平穏おだやかならねど、処弁さばく道の処弁かで済むべき訳も無ければ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
お『正保図』には沼の東南岸に一里づかの記号を存し、そばに「冬より春の内牛馬不通」と書いてある。
尾瀬雑談 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その夜は、いくら飲んでも、いがまわらず、むなしい興奮と、練習づかれからでしょう、頭はうつろ、ひとみはかすみ、まぶたはおもく時々痙攣けいれんしていました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
グヰンの方が余計にリケットを愛していつも附纏つきまとっていたので、近頃は甥も少しく鼻についていたらしかったのです。前の晩、私共は看護疲労づかれで夜中の一時過ぎにやすみました。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
大佐の目遣づかひに気つきたる侯爵
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)