“無手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むず78.0%
むんず10.0%
むて6.0%
むづ4.0%
むしゆ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨戸を一枚蹴開けひらいて、其儘朧銀おぼろぎんの夜の庭へ、怪鳥の如く飛降りるのを待つてましたとばかり、下から無手むずと飛付いたものがあります。
次の間で耳を澄して居た源次郎が、バタバタ逃出すところを、飛付いた八五郎に無手むんずと襟髮を掴まれました。
「ハハハハハ。無手むてで、このピストルに立向うつもりかい。いくら、日本の少年でも、そいつはいけねえ。乃公おれに降伏しろ」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
後ろから無手むづと組みついたのはガラツ八です。一と揉み——いや、それにも及ばず、曲者は他愛もなく組敷かれて、ガラツ八の手でキリキリと縛り上げられたのでした。
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
離れて、カプリの島にさすらつてから、始めて書いた短篇である。題号はイタリア語で無手むしゆの義、即ち手ん坊である。漁師の物語の後半には誤脱があるらしいが、善本を
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)