無手むづ)” の例文
後ろから無手むづと組みついたのはガラツ八です。一と揉み——いや、それにも及ばず、曲者は他愛もなく組敷かれて、ガラツ八の手でキリキリと縛り上げられたのでした。
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
れば、かしらに、無手むづ一本いつぽんつのひたり。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)