“平穏”のいろいろな読み方と例文
旧字:平穩
読み方割合
へいおん70.0%
おだやか25.0%
おつちり5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして二時間ばかりを、本艇は何事もなく至極しごく平穏へいおんに送ったのであった。その間に、火星の表面は、すこしばかり西へ位相を変えた。
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
銀之助は直にもう高鼾たかいびき。どんなに丑松は傍に枕を並べて居る友達の寝顔を熟視みまもつて、その平穏おだやかな、安静しづか睡眠ねむりを羨んだらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
わたしネ、篠田様のこと思ふと腹が立つ涙が出る、夜も平穏おつちりられないんです、紀念式にも昨夜の演説会にもの通り行らしつて、平生いつもの通りきいてらツしやるでせう、自分がひ出されると内定きまつて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)