“安静”のいろいろな読み方と例文
旧字:安靜
読み方割合
あんせい42.9%
おちつい14.3%
しずか14.3%
しづか14.3%
ルーエ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お見舞みまい方々かたがたも、つぎにお引取ひきとりなすってはどうじゃの、御病人ごびょうにんは、出来できるだけ安静あんせいに、やすませてあげるとよいとおもうでの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そこへ往って見ると何の事はない樹が水に落ちたのと判ったんでこんな事に愕くなかれと叱って諸獣一同安静おちついた、爾時そのときを説いて曰く、もろもろの人いたずらに他言を信ずるなかれ
その時に、私は静かに眼を開き安静しずかな気持ちで受験番号や名前も書き入れ、問題の解答を書き進めて行きました。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
銀之助は直にもう高鼾たかいびき。どんなに丑松は傍に枕を並べて居る友達の寝顔を熟視みまもつて、その平穏おだやかな、安静しづか睡眠ねむりを羨んだらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
情緒はそれに伴う不安と焦躁とからわれわれを限りなき盲目的な運動にまで駆るに反して、感激はそれに随う安静ルーエと平穏とからわれわれを光に照らされた、限りある従って完全な活動にまでおもむかせる。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)