“つこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
使36.8%
15.8%
10.5%
10.5%
5.3%
5.3%
5.3%
5.3%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なあに、相手に誠意なかったら何ぼこんなもん書かしても反古ほうぐと同じですよって、お役に立つのんならどうぞ持って行って使つこて下さい。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
事によると余り腹が減ってたまらないので煮出屋にだしやへ飛び込んで、そのもらって来た「ゲ」のすべてをつこうて饂飩うどんや何かを喰っちまうから、また腹が減って喰物くいものがなくって二
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
まめまめしき老僕が心を用いてつこうるあり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
つこうまつッてはいないわネー。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
「むむ、半兵衛の看護みとりを頼んだぞ。くれぐれ軽はずみをさすな、気をつこうて帰城をいそぐなと、半兵衛にも伝えおけよ」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾々三人馬車に乗りやがて其ビヽエン街に達しますと藻西太郎は丁度夕飯を初める所で妻と共に店の次の間で席につこうとて居ました
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それよりも、広海屋、長崎屋、お互に同業、胸の中に、修羅しゅらのほむらを燃やしているに相違あるまいが、それをつこうて一狂言、そなたにも書けそうなものだが——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それを、今となってまで、これ以上、何をおそはばかっていらっしゃいますか。あれもこれもと、気ばかりつこうていたら、起つ日は参りますまい。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾々が藻西太郎を引立ようとすると狺々わん/\と吠て吾々にくらつこうとするのみか追ても追ても仲々聴ません、実に気の強い犬ですよ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)