“すゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.7%
23.9%
22.0%
11.9%
10.1%
4.6%
1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞ心すゞしく月日経ばやなどと思ひたることは幾度と無く侍り、むつぶべき兄弟はらからも無し、語らふべき朋友ともも持たず、何に心の残り留まるところも無し
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かうしてはやしなか空氣くうきは、つねはやしそとくらべて、晝間ちゆうかんすゞしく、夜間やかんあたゝかで、したがつてひるよるとで氣温きおんきゆうかはることをやはらげます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
やまなつらしくなると、すゞおときこえるやうにります。御嶽山おんたけさんのぼらうとする人達ひとたち幾組いくくみとなく父さんのおうちまへとほるのです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ねやこゑもなく、すゞしいばかりぱち/\させて、かねきこえぬのを、いたづらゆびる、寂々しん/\とした板戸いたどそとに、ばさりと物音ものおと
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ところがたゞのどうではやはらかすぎ、鑄造ちゆうぞうもむつかしいので、どうすゞをまぜて青銅せいどうといふ金屬きんぞくつくり、これを器物きぶつ材料ざいりようとしてゐた時代じだいがありました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
試みんと口には云しが汗のみ流れて足は重し平塚村といふに小高き森ありてよき松の樹多し四方晴れて風すゞしきに此の丘にのぼれば雌松雄松がひとつになりし相生あひおひあり珍しき事かなと馬を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
やあ、このおほきなすゞ
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)