すゞ)” の例文
そして今きざした神をけがす思想が消えて、心が又落ち着いて来るまで祈祷を続けた。さてすゞを鳴らして僧を呼んで、それに商人と娘とを来させるやうに言付けた。
やあ、このおほきなすゞ
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
夢現ゆめうつゝの境で、橇のすゞの音が聞えたやうに思つたが、それが実際に聞えたのだか、そんな夢を見たのだか分らなかつた。そのうち忽ち草庵の扉を叩く音がしたので、はつきり目が覚めた。
その時森の方角から橇のすゞの音がした。