“しんたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
進退34.5%
身体25.9%
真諦15.5%
身體13.8%
身躰3.4%
神體1.7%
心體1.7%
神体1.7%
身代1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
進退しんたいこれきわまるとはただに自転車の上のみにてはあらざりけり、とひとりで感心をしている、感心したばかりではらちがあかないから
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし五百は独り脩の身体しんたいのためにのみ憂えたのではない。その新聞記者の悪徳に化せられんことをもおもんぱかったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この八方手を尽して充分の調査をすることは仏教での俗諦ぞくたいに当ります。そして最後に結婚すべきか否かの決心をすることが真諦しんたいに当ります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
たん一箇所いつかしよ觀測かんそくのみによつて震原しんげん位置いち推定すいていせられるのであるが、しかしながら身體しんたい感覺かんかくのみにてはかような結果けつかることは困難こんなんである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
くわふるに寒肌あはを生じ沼気沸々ふつ/\鼻をく、さいはひに前日来身躰しんたい鍛錬たんれんせしが為め瘧疫ぎやくえきかかるものなかりき、沼岸の屈曲くつきよく出入はじつに犬牙の如く、之に沿うてわたることなれば進退しんたい容易やうゐ捗取はかどらず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
それがすなはけむりばれる以所ゆえんである。かういふふうに噴出ふんしゆつはげしいとき電氣でんき火花ひばなあらはれる。性空上人しようくうしようにん霧島火山きりしまかざん神體しんたいみとめたものは以上いじよう現象げんしよう相違そういなからう。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
阿蘇あそ靈地れいちからはたまみつたともいひ、また性空上人しようくうしようにん霧島きりしま頂上ちようじよう參籠さんろうして神體しんたい見屆みとゞけたといふ。それによれば周圍しゆうい三丈さんじようなが十餘丈じゆうよじようつの枯木こぼくごとく、日月にちげつごと大蛇おろちなりきと。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
〔譯〕いきどほりを發して食をわする、志氣しきかくの如し。たのしんで以てうれひを忘る、心體しんたい是の如し。らうの將に至らんとするを知らず、めいを知り天を樂しむものかくの如し。聖人は人と同じからず、又人とことならず。
特に、あの御堂おどうは、昔から神体しんたいがわかりません。……第一何と申すか、神名かみながおありなさらないのでありましてな、唯至って古い、一面の額に、稲荷明神——これは誰が見ても名書であります。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とりたりかく日々ひゞおごりにちやうじければさしもの身代しんたい漸々やう/\おとろ享保きやうほねん十月夷子講えびすかうまへにはきん二百りやう不足ふそくつきつまのおつね番頭ばんとうちう八と申あはせ亭主しやう三郎にかくと申ける故しやう三郎はなはこまいると雖も親類しんるゐ一家はもとよりつまおごりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)