赤ひげ診療譚あかひげしんりょうたん02 駈込み訴え02 かけこみうったえ
その日は事が多かった。——午前十時ごろに北の病棟で老人が死に、それからまもなく、重傷を負った女人夫が担ぎこまれた。保本登は老人の死にも立会い、女人夫の傷の縫合にも、新出去定の助手を勤めたが、——それが彼の見習医としての初めての仕事になったの …
作品に特徴的な語句
ほのめか だな ずね いら 入牢にゅうろう いと 古切ふるぎれ いや おう つか こん 槇町まきちょう 縫合ほうごう 乞食こじき 乳房ちぶさ 二刻ふたとき 仔細しさい おっ せがれ 俯向うつむ わず しの ところ 刺戟しげき とき 労咳ろうがい 午飯ひるめし 半刻はんとき 半纏はんてん 厭悪えんお ども 吃竹どもたけ うめ すす のど あえ 嘔吐おうと 嘲笑ちょうしょう 夕餉ゆうげ 天床てんじょう 妄執もうしゅう なり めかけ 嫉妬しっと 小者こもの 尖端せんたん 屏風びょうぶ かば 悋気りんき 慇懃いんぎん 戸納とだな 手筥てばこ こしら おお 文台ぶんだい 日和ひより 昌朔しょうさく さら つき 柏屋かしわや 梃子てこ ゆが こわ 温和おとな 溜息ためいき つぶ 激昂げっこう 痙攣けいれん 癌腫がんしゅ 癒着ゆちゃく 白洲しらす しわ まぶ 眼力がんりき 眼窩がんか 瞳孔どうこう まぶた 祖父じい まれ 箇条かじょう はし ひも つな 肉躰にくたい 脚絆きゃはん 腫脹しゅちょう 膝頭ひざがしら 膵臓すいぞう
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