『妖怪博士（ようかいはかせ）』

空いちめん、白い雲におおわれた、どんよりとむしあつい、春の日曜日の夕方のことでした。十二、三歳のかわいらしい小学生が、麻布の六本木に近い、さびしい屋敷町を、ただひとり、口笛を吹きながら歩いていました。 この少年は、相川泰二君といって、小学校 …

著者	江戸川乱歩
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「少年倶楽部」大日本雄辯會講談社、1938（昭和13）年1月号～12月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約4時間23分（500文字/分）
朗読目安時間	約7時間18分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

入（ぺえ） 入来（にゅうらい） 支障（ししょう） 俵（だわら） 格（ごう） 怪（かい） 病（やま） 金（かな） 布（ぬの） 飢死（うえじ） 上気（じょうき） 執念（しゅうねん） 大野（おおの） 家人（かじん） 希代（きだい） 怪（あや） 手（で） 期（き） 空洞（くうどう） 細引（ほそび） 落胆（らくたん） 衣（ころも） 表札（ひょうさつ） 飛鳥（ひちょう） 一（ひと） 上村（かみむら） 中村（なかむら） 乞食（こじき） 仁王（におう） 介抱（かいほう） 仕儀（しぎ） 仰天（ぎょうてん） 供（とも） 兜（かぶと） 凱歌（がいか） 凶悪（きょうあく） 凶賊（きょうぞく） 勇（いさ） 半白（はんぱく） 叱（しか） 吉報（きっぽう） 同勢（どうぜい） 名折（なお） 呪文（じゅもん） 唐草（からくさ） 堪能（たんのう） 塀（へい） 境内（けいだい） 墨（すみ） 壮二（そうじ） 大樹（たいじゅ） 奇態（きたい） 奇抜（きばつ） 奈落（ならく） 妄想（もうそう） 妙案（みょうあん） 安堵（あんど） 宙（ちゅう） 宝物（ほうもつ） 富裕（ふゆう） 寸分（すんぶん） 小首（こくび） 幅（はば） 幻（まぼろし） 弾丸（たま） 形相（ぎょうそう） 彫（ほ） 心地（ここち） 念力（ねんりき） 怪（け） 怪屋（かいおく） 恥辱（ちじょく） 憤怒（ふんぬ） 懇意（こんい） 手跡（しゅせき） 拝聴（はいちょう） 捕縛（ほばく） 捜索（そうさく） 斎藤（さいとう） 新宿（しんじゅく） 日限（にちげん） 早鐘（はやがね） 暖炉（だんろ） 期（ご） 桂（かつら） 桜井（さくらい） 横町（よこちょう） 機敏（きびん） 正銘（しょうめい） 毒口（どくぐち） 氷柱（つらら） 洞穴（ほらあな） 深（ふか） 渋谷（しぶや） 渋面（じゅうめん） 炎（ほのお） 炭（すみ） 無精（ぶしょう） 熟練（じゅくれん） 燭台（しょくだい）