“新宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんじゅく56.1%
しんじゆく29.3%
にいじゅく9.8%
しゆじゆく2.4%
しんしゆく2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そは江戸時代の漢学者が文字もんじの快感よりしてお茶の水を茗渓めいけいと呼び新宿しんじゅく甲駅こうえきまたは峡駅きょうえきと書したるよりも更に意味なき事たるべし。
矢立のちび筆 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
おこし我等は今宵こよひよんどころなく用事あれば泊る事はならざれどもあつさり遊んで歸らんと夫より新宿しんじゆくの相摸屋へあがりしが其夜九ツ時分品川を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
新「何卒どうか亀有までって、亀有のわたしを越して新宿にいじゅく泊りとしますから、四ツ木通りへ出る方が近いから、吾妻橋を渡って小梅へ遣ってくんねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はるゆめのうきはし、とえするよこぐものそら東京とうけうおもちて、みちよりもあれば新宿しゆじゆくまでは腕車くるまがよしといふ、八王子わうじまでは汽車きしやなか、をりればやがて馬車ばしやにゆられて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
堤つきて、人家の間に入り、新宿しんしゆくの渡をわたる。東京の新宿は、しんじゆくと濁れど、こゝは、しんしゆくと澄みて訓む。西金野井村に至る。森をひかへ、川に接して、香取祠あり。
春の郊外 (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)