“表札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へうさつ50.0%
ひょうさつ37.5%
ひようさつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長吉ちやうきちはふと近所の家の表札へうさつ中郷竹町なかのがうたけちやうと書いたまちの名を読んだ。そして直様すぐさまころに愛読した為永春水ためながしゆんすゐの「梅暦うめごよみ」を思出おもひだした。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
芳郎は静かにその門口かどぐちに往って月の光にさらされた表札ひょうさつに注意した。表札には杉浦と云う二字が書いてあった。
赤い花 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
せばらく片折戸かたをりど香月かうづきそのと女名をんなヽまへの表札ひようさつかけて折々をり/\もるヽことのしのび軒端のきばうめうぐひすはづかしき美音びおんをばはる月夜つきよのおぼろげにくばかり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)