『霧の不二、月の不二(きりのふじ、つきのふじ)』
不二より瞰るに、眼下に飜展せられたる凸版地図の如き平原の中白面の甲府を匝ぐりて、毛ばだちたる皺の波を畳み、その波頭に鋭峻の尖りを起てたるは、是れ言ふまでもなく金峰山、駒ヶ嶽、八ヶ嶽等の大嶽にして、高度いづれも一万尺に迫り、必ずしも我不二に下 …
作品に特徴的な語句
被(かづ) 顫(おのゝ) 粛(しゆく) 屯(よど) 擦(さつ) 尽(じん) 畳(たゝ) 旋(か) 私語(さゞめ) 顧(かへりみ) 乾魚(ほしうを) 瞰(うかゞ) 是(かく) 試(こゝろみ) 彫(ゑ) 偶(たまた) 僅(わづか) 莎草(しやさう) 薄(すゝき) 方(はう) 許(ばかり) 室(むろ) 対(こた) 質(たゞ) 絮(じよ) 綴(つゞ) 総(す) 白波(サアフ) 疎々(そゝ) 倐忽(しゆくこつ) 爛(らん) 膚(はだへ) 冷(ひ) 茜色(せんしよく) 匂(にほ) 一(いつ) 泡(あは) 虔(つゝ) 只(た) 晶(あきらけ) 啣(ふく) 蜿(う) 長流(ながる) 垂(なんな) 揺曳(えうえい) 讚(さん) 扯(さか) 寝(い) 或(あるい) 屡(しばし) 愈(いよい) 惨(さん) 応(まさ) 御衣(みけし) 急瀬(きふらい) 精舎(しやうじや) 竟(つひ) 窈然(えうぜん) 窃(ひそか) 禿頭(とくとう) 禾本(くわほん) 皹(ひゞ) 能(あた) 点(とも) 灌木(くわんぼく) 漸(やうや) 荒濤(くわうたう) 浩蕩(かうたう) 蓆(ござ) 殆(ほと) 蘚苔(せんたい) 桔梗(ききやう) 未(ま) 曰(いは) 曠古(くわうこ) 是(こ) 料峭(れうせう) 触(ふ) 拭(ぬぐ) 截鉄(せつてつ) 赭丹(しやたん) 跋渉(ばつせふ) 念(おも) 跣(す) 去(い) 駕(が) 夕(ゆふべ) 位牌(ゐはい) 鋭峻(えいしゆん) 佩(お) 嘶(いなゝ) 喬木(けうぼく) 吶喊(とき) 倒懸(たうけん) 只(たゞ) 化性(けしやう) 兀立(こつりつ) 兎耳(とじ) 僵(たふ) 包(くる)