“皹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひび40.6%
ひゞ25.0%
あかぎれ25.0%
かが6.3%
カヾ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人のあぶらを吹き荒す風で手足のひびが痛いと云つて、夕方になると、子供がしくしくぢくね出す。そのすゝぎ湯を沸かすさへ焚物が惜まれた。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
足袋たび穿かぬあしかふさめかはのやうにばり/\とひゞだらけにつてる。かれはまだらぬ茶釜ちやがまんでしきりにめし掻込かつこんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これほど親しいお牧では有りましたが、しかし彼女のあかぎれの切れた指の皮の裂けたやうな手を食事の時に見るほど、可厭いとはしいものも有りませんでした。
いねけばかが今宵こよひもか殿との稚子わくごりてなげかむ 〔巻十四・三四五九〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
けば、カヾる我が手を。今宵もか、殿トノ若子ワクゴが 取りてナゲかむ(万葉集巻十四)
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)