“南蠻”の読み方と例文
新字:南蛮
読み方割合
なんばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところでもう一つ、金田屋は拔け荷を扱つて居ると、もつぱら世上の噂だ。此家こゝ南蠻なんばん物の鐵砲などはありやしないか」
南蠻なんばん物にはよく効く吐劑がある。南の方の國で取れる吐根とこんなどはその一つだが、なか/\手には入るまいよ、——だが、こいつは内證ないしよにして貰ひたい。
「尤もなことぢや、紛失した品と申すのは唐土もろこしで言ふ夜光の珠、南蠻なんばんではこれをダイヤモンドと申すさうぢや。大きさは銀杏いてふの實ほどもあらうか、まことに見事なものぢや」