龔都きょうと)” の例文
「汝南から前線へ、兵糧の運輸中龔都きょうとの隊は、道にて曹操の伏勢に囲まれ、全滅の危うきにひんしています!」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実は、袁紹えんしょう帷幕いばくにいろいろ内紛が起って、そのために、汝南の劉辟りゅうへき龔都きょうとのむねをおびて河北へ使いしたてまえの計画が、みな喰いちがってしまったのです。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「されば、徐州離散の後、自分もこの汝南へ落ちのびてきて、諸所流浪していたが、ふとした縁から劉辟りゅうへき龔都きょうとの二頭目と親しくなり、匪軍ひぐんのなかに身を寄せていた」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「味方の輸送部隊にあった龔都きょうとも惜しいかな、雄敵夏侯淵かこうえんのために、討死をとげました」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賊将の劉辟りゅうへき龔都きょうとのふたりは、颯爽さっそうと陣頭へあらわれたが、またすぐすこぶる大仰に関羽に追われて退却しだした。首を取る気もないが逃げるを追って、関羽も物々しくうしろへ迫った。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
汝南には前から劉辟りゅうへき龔都きょうとという二匪賊ひぞくがいた。もと黄巾の残党である。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)