トップ
>
龍耳
>
りゅうじ
ふりがな文庫
“
龍耳
(
りゅうじ
)” の例文
龍耳
(
りゅうじ
)
老人の胸には何か、しかとした
方寸
(
ほうすん
)
がたたみこまれているものと信じて、少しも行く先に
危惧
(
きぐ
)
を感じていないようであった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
矛盾
(
むじゅん
)
を乗りこえて、かれをここまで勇躍させてきた力は、幕府のためというよりも、剣山で
龍耳
(
りゅうじ
)
老人に告白したとおり、恋、義理、涙
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第一、吉野川の上流平和な地域にそんな事件がかつてないせいもあったろうが、なにしろ、
龍耳
(
りゅうじ
)
老人が
出張
(
でば
)
ってくるなんてまことに珍らしい。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それや
龍耳
(
りゅうじ
)
老人は怖ろしいにきまっている。原士の
長
(
おさ
)
はあの人だから治まっているといわれているくらいなものだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
原士の
長
(
おさ
)
、
龍耳
(
りゅうじ
)
老人とおっしゃる方の
飛耳張目
(
ひじちょうもく
)
に使われまする者で、永年の間、私のいいつけられていた役目は、関屋孫兵衛の頭巾を監視することでございました。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
頭巾をとけば禁教者とみなされ、
月代
(
さかやき
)
をのばし笄を抜きすてれば、イサベラ様の臨終の枕元で、七家の
衆
(
しゅう
)
立会
(
たちあ
)
いで誓わせられたとおり、
龍耳
(
りゅうじ
)
老人の暗殺の手が下ります。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
龍
部首:⿓
16画
耳
常用漢字
小1
部首:⽿
6画
“龍耳”で始まる語句
龍耳軒