黝黯あおぐろ)” の例文
不吉の前兆のような、無気味なしずかさが、原っぱの上全体に押しかぶさって、夕靄が、威圧するように、あたりをめていた。そして颯々さつさつと雑草をなぎ黝黯あおぐろい風……。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)