黍稈むぎわら)” の例文
地べたの上へ黍稈むぎわらを敷いて寐たり、石の上、板の上へ毛布一枚で寐たりという境涯であった者が、にわかに、蒲団や藁蒲団の二、三枚も重ねた寐台の上に寐た時は、まるで極楽へ来たような心持で
(新字新仮名) / 正岡子規(著)