“麕集”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんしゅう66.7%
くんしゅう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一九〇四年ベルリンで大評判だった「伶俐なハンス」てふ馬は種々不思議の芸を演じ、観客麕集きんしゅうついに警官出張してその通行をさえぎるに及んだ。
故ニ花候かこうニ当テハ輪蹄りんてい陸続トシテ文士雅流俗子婦女ノ別ナク麕集きんしゅうシ蟻列シ、繽紛狼藉ひんぷんろうぜき人ヲシテおおいいとハシムルニ至ル。シカシテ風雨一過香雲地ニゆだヌレバ十里ノ長堤寂トシテ人ナキナリ。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)