“鶏群”の読み方と例文
読み方割合
けいぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、小姓組の刑部友矩とものりが、家光の眸を導いた。家光は大勢の若者の中から、鶏群けいぐん一鶴いっかくをすぐ見出したらしく
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沼南は終始一貫清廉を立通たてとおした。少くも利権割取を政治家の余得として一進一退をすべて金に換えてあやしまない今の政界にあっては沼南は実に鶏群けいぐん一鶴いっかくであった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
彼らは皆小学校にも通われぬほどのあわれむべき貧児である。折からボーイス(Boyse)という一僧侶この場に来かかり、暫くこの遊びを眺めておったが、忽ちこの鶏群けいぐん中に一鶴いっかくを見出した。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)