鰹節ふし)” の例文
と不足らしい顔つきして女を見送りしが、何が眼につきしや急にショゲて黙然だんまりになって抽斗をけ、小刀こがたな鰹節ふしとを取り出したる男は、鰹節ふし亀節かめぶしというちさきものなるを見て
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
独言ひとりごとしつつそこらを見廻して、やがて膳のふち鰹節ふしをあてがって削く。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)