“鰊場”の読み方と例文
読み方割合
にしんば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
話にきくと、北海の鰊場にしんばには三角眼の不良鴉が跳梁ちょうりょうしているそうである。子供の頭には乗っかる、突き飛ばす、赤銅色の漁師の腕はすり抜ける、かかあ衆の洗濯物はばたつかす。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
根雪ねゆきになると彼れは妻子を残して木樵きこりに出かけた。マッカリヌプリのふもと払下はらいさげ官林に入りこんで彼れは骨身を惜まず働いた。雪が解けかかると彼れは岩内いわないに出て鰊場にしんばかせぎをした。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)