髪洗橋かみあらいばし)” の例文
毒だみの花や、赤のままの花の咲いていた岸には、猫柳のような灌木が繁っていて、髪洗橋かみあらいばしなどいう腐った木の橋が幾筋もかかっていた。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
髪洗橋かみあらいばしなどいう橋のがわずかに道を照すばかり。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)