高円たかまと)” の例文
旧字:高圓
佐紀宮は現在の生駒郡平城へいじょう村、都跡みあと村、伏見村あたりで、長皇子の宮のあったところであろう。志貴皇子の宮は高円たかまとにあった。高野原は佐紀宮の近くの高地であっただろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
きぎなく高円たかまとのへに桜花散り流らふるて流らふ人もがも (巻十、春雑)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
天平十一年大伴坂上郎女おおとものさかのうえのいらつめの歌に、「ますらをの高円たかまと山にめたれば里にりける鼯鼠むささびぞこれ」(巻六・一〇二八)というのがあり、これは実際この小獣を捕えた時の歌で寓意でなく
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)