たぶ)” の例文
日ごろ睾嚢こうのう八畳敷を誇り大風呂敷をひろげて人をたぶらかしてゐた狸公も、いささか国家のために尽すところの一役を与へられゝば幸甚であると、故郷の村からつい二三日前手紙があつたばかりだ。
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)