馬追うまおい)” の例文
たけのびた雑草の緑にまじって、萩だの女郎花おみなえしだの桔梗ききょうだのの、秋草の花が咲いている、飛蝗ばった螽蟖きりぎりす馬追うまおいなどが、花や葉を分けて飛びねている。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どこからまぎれこんだ馬追うまおいであろうか、燭台の裾を巡りながら、時々たちどまって鳴いたりした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
馬追うまおいは燭台を巡りながら、毛のような触覚をふるわせたり、青い羽根を時々ほころばせたりした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)