“馬草(まぐさ)” の例文
「——おまえ見たさに……」とその唄の文句が途切れて聞えた、「——馬草(まぐさ)刈る手も……おまや来もせず、……影ばかり」
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
馬は槽(おけ)の手蔓(てづる)に口をひっ掛けながら、またその中へ顔を隠して馬草(まぐさ)を食った。
蠅 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そして欲しくなれば、ふじこやなをこのような娘たちを掠(さら)って、藁堆(こうたい)や馬草(まぐさ)の中で思うままに寝る。それがおれの望みだ、四千余石の館も要らない。