香美かみ)” の例文
この男は香美かみ郡の久枝村から奉公にきた人である。これがなかなかのしっかり者であり、後に独立して酒屋を営んでいた。こういう偉い番頭がいたので主人亡き後も、よく商売が繁昌していた。
紙を用いたものとしては香美かみ郡の山田町の雨傘が久しく名を成しました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
土佐香美かみ槙山まきやま村大字別役べっちゃく字程ノ久保
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
こういう風こそはどの世界においても尊ばれてよいことと思います。仕事は安藝あき郡、香美かみ郡、長岡ながおか郡などにも及び、信用は販路を遠くまで拡げました。土州どしゅうが誇るに足りる手仕事の一つであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
香美かみ郡にもあり(『土佐海』続編)。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)