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首肯
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しゆこう
ふりがな文庫
“
首肯
(
しゆこう
)” の例文
仮令面前にては小生の言葉に
首肯
(
しゆこう
)
すとも、背後に於いては矢張り嘲笑し、遂にはタアマイエル発狂せりとまで申すに至ることと存じ候。
アンドレアス・タアマイエルが遺書
(新字旧仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
だがこの理論からひき出された判斷は、必らずしも私たちを
首肯
(
しゆこう
)
せしめない。その理由は説明するまでもなく、誰でもちよつと考えて見ればわかることである。
政治的価値と芸術的価値:マルクス主義文学理論の再吟味
(旧字旧仮名)
/
平林初之輔
(著)
種々の点に於て彼は其修業の不完全なりしことを
嗤笑
(
しせう
)
さるゝなるべし。彼の漢文は或は漢学者の物笑ひたるべし。彼の史論は或は考証家の
首肯
(
しゆこう
)
せざる所なるべし。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
燕雀生
(
えんじやくせい
)
といふ人、「文芸春秋」三月号に
泥古残念帖
(
でいこざんねんちやう
)
と言ふものを寄せたり。この帖を見るに我等の
首肯
(
しゆこう
)
し難き事二三あれば、左にその二三を記し、燕雀生の下問を仰がん。
念仁波念遠入礼帖
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然りこの変化の尤も多くして尤も隠れ、尤も急にして尤も
不可見
(
みるべからざる
)
のもの、他の自然界の物に比すべくもあらざるものあるは、人生の霊活を信ずるものゝ
苟
(
いやし
)
くも
首肯
(
しゆこう
)
せざるはなきところなり。
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
肯
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“首肯”で始まる語句
首肯点頭