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饉
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う
ふりがな文庫
“
饉
(
う
)” の例文
百姓達は、今では、一年中働きながら、
饉
(
う
)
えなければならないようになった。畠の収穫物の売上げは安く、税金や、生活費はかさばって、差引き、切れこむばかりだった。
電報
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
珍しい、金目になるものを奪い取り、慾情の
饉
(
う
)
えを満すことが出来る、そういう期待は何よりも兵士達を勇敢にする。彼等は、常に慾情に飢え、金のない、かつかつの生活を送っていた。
パルチザン・ウォルコフ
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
そういう男は選挙に際して、
嬶
(
かかあ
)
や子供が
饉
(
う
)
えようが、蚕が桑の葉をなくして死のうが、そんなことはかまわずに、只で運動をして歩く。自分の村ばかりでなく、隣村まで出かけて喋くりに行く。
選挙漫談
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
饉
(
う
)
え渇して一時に餌を求めている呻きだった。
豚群
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
肉に
饉
(
う
)
えているのは兵卒ばかりではなかった。
渦巻ける烏の群
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
饉
漢検1級
部首:⾷
20画
“饉”を含む語句
飢饉
饑饉
大饑饉
大飢饉
飢饉年
饑饉年
女飢饉
飢饉歳
饉死