館門たちもん)” の例文
が、正成は一巡それらのたくさんな顔をながめ廻しただけだった。もう駒寄せへ出てその姿は郎従たちの上に高くそびえ、すぐその手綱を館門たちもんの外から右へむけていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)