食延くひのび)” の例文
志津の家でも食延くひのびとなってからは一人では手が廻りかねた。志津は桑畑と家との間を小走りに駆け廻らねばならなかった。やっと一回給桑を終へたかと思ふともう直ぐ次の桑に追はれ通した。
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)