頭脳ヘッド)” の例文
旧字:頭腦
丁寧に言えば、象徴が知的の「頭脳ヘッド」によってされないで、主観の感情によって温熱されたる、心情ハートの意味としてされねばならない。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
はかない自分、はかない制限リミテッドされた頭脳ヘッドで、よくも己惚うぬぼれて、あんな断言が出来たものだ、と斯う思うと、賤しいとも浅猿あさましいとも云いようなく腹が立つ。で、ある時小川町おがわまちを散歩したと思い給え。
予が半生の懺悔 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
即ち詩は心情ハートから生るべきものであって、機智や趣味だけで意匠される頭脳ヘッドのものに属しないと言うことである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
インテリの通有性は、自分の心情ハートしてる仕事に対して、自分の頭脳ヘッドが懐疑を持つことだと言われている。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)