鞘豆さやまめ)” の例文
鞘豆さやまめの花の夕暮の空気の中に浮き出してゐるのを目にしながら、いつも悲しいやうな佗しいやうな心持で、裏の木戸をそつと押して、そして野の方へと出て来るのが常であつた。
赤い鳥居 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)