“青蝋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおろう75.0%
せいろう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一片の干貝のような耳、青蝋あおろうを彫りくぼませたようなまぶたのあたり、そして、紙のカビみたいな斑点はんてんまでが、浮いてきた。
と——どうだろう! 眉をしかめた形相ぎょうそう青蝋あおろうのような色に変らせて、グタッと、お米の肩へもたれてくる。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青蝋せいろうのようなさらし首、ねッとりと黒髪を垂れ、無念そうに目を落ちくぼませたその顔は、ああ紛れもありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)