青嵐居士せいらんこじ)” の例文
新興町人勢力の怖るべきことをまず説き出したのは青嵐居士せいらんこじで、それに深くもあいづちを打ったのは不破の関守氏でありました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
釣竿をかついで、すっくすっくと先に立って行く浪人の背丈は、普通よりははなはだ高い。ちょっと青嵐居士せいらんこじとでも言いそうな恰好をしている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女王と総理とが出動した後の胆吹王国に、留守師団長をつとめたところの人は、前に申す通り青嵐居士せいらんこじでありました。
胆吹王国の留守師団長青嵐居士せいらんこじは、何と思ったかその翌朝、馬に乗れる三人の青年を庭先近く召集しました。
なお、そのことのあった前後、青嵐居士せいらんこじがまたしても、胆吹の山荘に不破の関守氏を訪れての会話が漸く興に乗ると、次のようなことを滔々とうとうと論じ立てました
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
青嵐居士せいらんこじは胆吹王国の留守師団長ということに納まる。がんりきの百は大津と胆吹の間の飛脚をつとめる。
青嵐居士せいらんこじ不破ふわの関守氏とが多景たけの島を訪れた翌々夜のことで、その夜は月が湖上に晴れておりました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)