青公家あおくげ)” の例文
加茂川亘かもがわわたるさんて——その、あの、根岸の歌の先生ね、青公家あおくげの宗匠ンとこへ、お嬢さんの意趣返しに、わっしが暴れ込んだ時、の紋附と
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
色紙短尺に歌を書くよりほかには能のない、又はおいかけをつけて胡籙やなぐいを負うのほかには芸のない、青公家あおくげばらや生官人なまかんにんどもとは違って、少納言入道信西は博学宏才を以って世に認められている。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
熱さを忘れたたわけの青公家あおくげ
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)