雲母末うんもまつ)” の例文
道の右側は、甘蔗畑かんしょばたけが緑の緩やかな起伏を見せてずっと北迄続き、その果には、燃上る濃藍色のうらんしょくの太平洋が雲母末うんもまつのような小皺こじわを畳みながら、円く大きく膨れ上っていた。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)