雪鳥君せっちょうくん)” の例文
それと入れ代りに、森成さんと雪鳥君せっちょうくんさいとが前後して東京から来てくれた。そうして裸連のいた部屋を借り切った。その次の部屋もまた借り切った。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その文句は寝ている余の目には無論触れなかった。けれども枕元にいる雪鳥君せっちょうくんから聞いたその文句のおんだけは、いまだに好意の記憶として余の耳に残っている。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)