雪靴つまご)” の例文
赤い脚絆がずり下り、右足の雪靴つまごの紐が切れかかっているのをなおそうともしないで、源吉はのろのろとあるいて行った。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)
その間の事情をよく知っておればこそ、重い雪靴つまごの足を引ずって教えられた道を大丸の事務所の方へあるきながら、源吉の心は暗い不安につつまれていた。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)