離間りかん)” の例文
ただ案じられるのは、この際にも、しきりと敵側の流言離間りかんが行われているらしい。足下の磐石ばんじゃくの如きご心底こそわれらの最もたのむところである
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして魯侯の心をとろかし定公と孔子との間を離間りかんしようとしたのだ。ところで、更に古代支那式なのは、この幼稚な策が、魯国内反孔子派の策動とあいって、余りにも速く効を奏したことである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)