險難けんのん)” の例文
新字:険難
君のやうな初心な男は險難けんのんだぜ自分で注意しないと。小説家になるには女に近寄る必要もあらうが、少し横著な心を持たんといかん。女義太夫を
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
つきさまはめくらだ、險難けんのん至極しごくな燈臺だ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
京都などと違つて斯う判りにくいのでは險難けんのんだと思つて、北湖先生の監督して居られる寄宿舍に、李堂の紹介によつて俳交を訂してゐた鈴木蓬亭の居ることを思ひ出し
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
山僧君あまり熱心になつちやいけないよ。君のやうに眞面目なのは一番險難けんのんだからなあ。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)