隆中りゅうちゅう)” の例文
襄陽の市街から孔明の家のある隆中りゅうちゅうへ行くには、郊外の道をわずか二十里(わが二里)ぐらいしかない。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼方、襄陽じょうようの街を西へへだつこと二十里、隆中りゅうちゅうという一村落があります。そこに一人の大賢人がいます。——君よ。いたずらなお嘆きをやめて、ぜひぜひこの人をお訪ねなさい。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また彼は、多くの武士を隆中りゅうちゅうに派して、孔明の妻や弟などの身寄りを詮議せんぎさせていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだ……隆中りゅうちゅうへ立寄っても、さして廻り道にはならぬ。——別辞かたがた孔明にもちょっと会って行こう。そして主君玄徳の懇望があったら、ぜひ召しに応じてくれるよう、自分からもよく頼んでおこう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)